Episode 2「異変発生」

ある日、俺と霊夢は神社を掃除していた時のこと。

目覚めた日から一週間立が、まだ何も思い出せない。____!

霊夢「え?」

影菟「な、何で」

俺達は今、起きたことがすぐには信じられなかった。

霊夢「あれって……霧?ってか暗っ」

今、俺達の目の前で起こったことを整理すると、空を赤い霧が覆ってしまって太陽の光が遮られ、薄暗くなった…………それだけか?
___!いや、これは!

影菟「ま、まずい」

ただの霧じゃない!

霊夢「やだ!…何…こ……れ……意識が……」バタッ

これは毒霧だ!
でも、こんな広範囲を1度に…しかも強力な…

影菟「ダメ…だ…」


?「_い、影菟」

こうして気が付いたのは二回目だ。
しかし、おれを起こしてくれたのはまたしても俺の知らないヤツだった。

影菟「お前、誰だ?」

?「は?何言ってんだよ__こんなときまでふざけてんじゃ…」

怒鳴りかけたヤツをいつの間にか目覚めた霊夢が抑え、二人で事情を説明した。

?「本当なのか、影菟」

俺は黙ってうなずく。

?「マジかよ…分かった!しょーがねーもんな!。…私は、霧雨魔理沙、改めてヨロシクだZE!」

影菟「ああ、こちらこそ、ヨロシクなんだZE !」

霊夢魔理沙「・・・」

無反応かよ…

___数分後___

影菟「紅いな」

霊夢「紅いわね」

魔理沙「紅いぜ」

三人の声が完全に一致した。

紅魔館、紅と付くだけあって、全部が全部赤かった。


魔理沙「あれってさ…門番…だよな?」

影菟「門番…だな、多分。」

霊夢「寝てる?もしかして。」

影菟「これってさ…起こした方が良いのかな。」

魔理沙「どうなんだろうか?なぁ霊夢はどう思う…っておい」

俺と魔理沙が見たのは、霊夢が足元の石を門番目掛けて投げようと振りかぶっていたところだった。

影菟「おい、ちょっとま…あー」

時すでに遅し、霊夢が投げた石が門番に当たる____寸前、石を手で取った。

__起きてたのかよ!__

影菟「お前、ここの門番だな、名前はなんだ。」

?「私は、紅美鈴(ほん めいりん)、この紅魔館の門番です。あなたたちはここには入れません。」

影菟「皆、良い作戦がある。……………………………」

魔理沙「分かった」

霊夢「分かったわ、やってみる」

影菟「わぁ何だアレ?(ヤバイ!メッチャ棒読みだった。これはまずいんじゃ)」

美鈴「ん?」

影菟(ふ~~騙されやすいヤツで良かった~)

正直アレで騙されるとは、思わなかった。

美鈴「あっ、ヤバッ」

影菟「中まで追いかけなくて良いのかよ」

美鈴「ええ、あの方達は、中の人達に追い出して貰います」

影菟「ふ~ん。で、俺はどうなるのかな?」

美鈴「レミリアお嬢様の命令です。半殺し以上だと思ってください。」

影菟「……なぁ本当に追いかけなくて良いのか?」

美鈴「はい、私の役目はこの門をくぐろうとした人を追い払う、それだけです。例え一人二人入っただけではここの人に殺されますよ」

影菟「おー怖い怖い」

俺は、背中に掛けてある鞘から愛剣『霊剣・ダークナイトソード』を抜くと右足を1歩下げると腰を落とす。
この構えは忘れていないようだ。

影菟「セアァァッ!」

俺は棒立ちの美鈴に斬りかかった。___が。

カキン

影菟「なっ」

俺の剣が美鈴の体を切り裂く寸前で、『何かに弾かれた。

美鈴「私の能力は『気を操る程度の能力』です。そんな私に勝てますかね?」

直後、俺のがら空きの腹を蹴られ、約3メートル吹っ飛ばされた。

影菟「ぐあっ…そういう事か、気で盾を作ったのか。………気 って何でもありじゃねーか。」

美鈴「さて、そろそろ終わりです。覚悟!」