Episode 8 「最高の格闘家」

美鈴「…それで、思い出したんですか」

影菟「まぁ、ちょっとだけだがな」

ナイトメア「八雲紫、次会ったら消す」

影菟「いや、あいつ紫じゃない。偽者だ」

美鈴「えっ、それって、つまり」

ナイトメア「本物がお前の記憶を奪った訳ではない
と。…どこでそれに?」

影菟「まぁ、口調が違うのと……あとは、勘…かな」

美鈴「凄い…ですね」

影菟「……けど、俺の記憶を奪ったヤツ誰なの
か、そいつを突き止めて、そいつを…」

ナイトメア「叩き潰して、消し炭にする」

影菟「うへぇ、怖っ」

…って、こいつ女なのか?…口調悪すぎだろ…まぁ…それもそうか。

美鈴「…さん?影菟さん?」

影菟「え?あっ、ごめん、何でもない、…で、
なんだ?」

美鈴「いや、あの、…聞きずらいのですが、そ
の…影菟さんは…どのくらい思い出したん
ですか」

「そう言えば、そうだな」というナイトメアもいるし、この際だから言うことにした。

影菟「思い出したのは、霊夢、俺と一緒に来て
いた巫女との思い出、魔利沙、同じく、
俺と一緒に来ていた魔法使い、で、ナイ
トメアとの思い出、あとは…あとは…すま
ない思い出したのはそれぐらいだ」

美鈴「何か、こっちこそすみません。………あ
の、突然なんですが」

影菟「なんだ?」

美鈴「私達って………もう仲間……ですよね」

影菟「ああ、仲間だ。一緒に闘ってくれる、最
高の格闘家だよ。これから宜しくな、美
鈴」

ナイトメア「私からも、宜しくな、美鈴」

美鈴「はいっ、影菟さん、ナイトメアさん、こ
れから宜しくお願いします!」

そう言葉を交わした時、奥の部屋から爆発音が聞こえた。

美鈴「お嬢様!」

影菟「ナイトメア、いくぞ!」

ナイトメア「ああ、いくぞ!」

美鈴「はい、…でも……」