Episode 16 「朝」

_________宴会の翌日_________
影菟「う、うーん、……おわっ(そういや霊夢に抱かれたまま寝てたんだったな)」

影菟「おーい、霊夢、起きろー、おーい」

霊夢「………ふぇ?、影菟?」

眠そうな目が一変、目を見開き、俺に抱きつく自分の姿を確認するなり、顔を赤らめて俺を、解放してくれた。

霊夢「あのッ、えっと、わ、私、えっと」

影菟「いてて……一晩中抱きついてたからう、腕が…どうしたんだ?」

霊夢「あ、あえっと、あの、その、え、えっと、そそそ、その……」

影菟「おいおい、慌てるなって」

_________霊夢目線__________

影菟「おいおい、慌てるなって」

影菟「酔ってたんだから仕方ないだろ」

確かに、影菟の言う通り、私も酔っ払っていて、影菟に抱きついた時の事なんて覚えていない、__が。

霊夢「いや、で、でも、私達……双子じゃない、それなのに」

影菟「そう………………だよな……」

影菟の顔が少し暗くなった。

霊夢「どうしたの?」

影菟「い、いや、何でもない」

霊夢「何か私に隠し事?」

影菟「ギクッ」

霊夢「図星ね、何、隠し事って」

影菟「言うしかない………………か…」

霊夢「何よ」

影菟「実は………俺達…………」