Episode 17 「二人の真実」

影菟「実は………俺達……双子、いや、兄弟……じゃないんだ。」

霊夢「あんた、まだ私が酔っ払っていると思って馬鹿にしてるでしょ」

_________影菟目線__________


影菟「本当なんだ!信じてくれ!」

俺は声をできる限り押さえて話した。

霊夢「……話を聞かせて」

影菟「……俺は元々幻想卿の人間じゃ無いんだ」

霊夢「………」

影菟「俺が3才のころ、紫(ゆかり)に連れられ、ここに来た、その時霊夢の母親、先代巫女が俺を引き取ってくれた。……その頃また霊夢は3才で先代巫女は『影菟と霊夢は兄弟』って事にしたらしい。先代巫女何でそうしたかは分からない」

霊夢「嘘よ、そんなの」

影菟「本当なんだ、そして、俺の名字『博麗』は偽名なんだ。本当の名字は『星月』(ほしずき)、星月影菟、今まで黙っててごめん」

霊夢「そんな……そんなの……うっ」

大粒の涙を流して逃げるように神社から出ていった。

影菟「おい、待て!」

俺は霊夢を追いかける気になれなかった、。俺に追いかける権利があるのか?………無いよな。

魔理沙「………本当………なのか?」

影菟「……おはよう魔理沙、……ああ、本当だよ」

魔理沙「……すまないな……盗み聞きみないなことして」

影菟「良いんだ、いつか話そうとしてたことだし、あっナイトメアは?」

魔理沙「アイツなら帰ったぞ」

影菟「そうか………何か………悪いことしたな……俺」

魔理沙「お前はどう思ってるんだよ」

影菟「え?」

魔理沙霊夢の事だよ、霊夢の事をどう思ってるんだよ」

影菟「俺は、何でも話せて………一番信頼できる唯一無二の存在……かな」

魔理沙「…………追いかけろよ、霊夢

影菟「…いや、でも、俺にはそんな権利何か………」

魔理沙「あるよ、そんだけ霊夢を信頼する気持ちがあれば……行けよ……影菟」

影菟「……ありがとう、魔理沙……じゃあ、行ってくるよ」

魔理沙「ああ、霊夢を連れ戻してこいよ……それまで待ってるからよ……それと」

影菟「それと?」

魔理沙「それと……気を付けろよ!」

影菟「ああ!」