Episode 20 「忍者登場!」

影菟「ん~~~~~♪」

五月六日朝六時半、まだ外は薄暗い。
俺は冬の冷たい空気を思いっきり息を吸込み、眠気を追いやると、朝ごはんの支度へ___

影菟「黒氷符・ダークネス フローズン!」

キン! キン!

いきなり背後から飛んで来るものを二回の斬撃で叩き落とす。
俺の足元に突き刺さる物を見ると『クナイ』だった。……でも、何でクナイが……

影菟「何者だ!投剣符・ロイ!」

俺は草むらに向かって15㎝程のばかでかい投剣用の短刀を投げた。
ざさっと音を立てて俺の前に現れたのは剣道着姿の青年だった。

???「俺……は忍ぶ……者、お…前、博………麗影菟だ…な」

影菟「ああ、まぁ正確には、博麗じゃないが、まぁ影菟ってのは俺の事だか」

???「貴……様を殺…すため………にこ…こに来…た」

影菟「お前、操られてるな?」

俺には分かった、アイツが操られてることが………

???「投……符・忍…」

四方八方から大量のクナイが飛んで来た。

影菟「うっ、いきなりかよ!斬符・エターナルスラッシュ」

剣でクナイを叩き落とすが、全ては防げず腹にクナイが刺さる。

影菟「グッッ」

刺さったクナイを抜くと腹部からかなり出血していた。

???「ちっ、次…で決……める」

「投符・大忍」

さっきの技の強化版なのか、クナイに加え手裏剣も一緒に飛んで来る。

影菟「ッッッ!」

俺は、避けきれなくて致命傷だけ避けているので、足や、腕から大量に出血する。

???「そ…のク……ナイや、手裏剣……には毒を…塗ってい…る、持って10…分だ…ぞ…」

影菟「マジかよ(だったら全部致命傷じゃねーか)」

???「終……わり…だ、投…符…・大……忍」

影菟「(ま、まずいこのままだと)殺られる」

霊夢「夢符・夢想封印」

聞き慣れたスペルカード詠唱と、共に虹色の弾幕が俺の周りに降り注ぎ、大量のクナイと手裏剣が消えていた。

霊夢「影菟!大丈夫!すごい出血じゃない」

影菟「ああ、で…も毒の…付い…た武器の攻……撃食らった……から、ゲホッ…ゲホッゲホッ、もう…長く…持た…ない」

霊夢「分かったわ、じゃあ一撃で決めるわよ、二重結界」

そうスペルカード詠唱すると忍が結界に閉じ込められた

???「くっ、だせっ!、だせっ!」

霊夢「影菟、行くよ!」

影菟「あ…あ、分かっ…た!」

霊夢「夢符・夢想封印」

影菟「ダーク……ネスフ……ローズ…ン!」

???「おのれ博麗ェーー」

影菟「終……わった…………な」

その言葉を最後に俺の意識が途切れた。